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本展では、熊本県下益城郡豊川村(現・宇城市松橋町)で育った塔本シスコの作品を紹介します。
53歳の時、見よう見まねで絵を描き始めたシスコは、それ以降、身近な風景や出来事、子どものころの思い出などを、次々と絵画作品に描き留めていきました。団地の4畳半一室をアトリエに、油彩やアクリル絵の具の絵画はもちろん、空き瓶や空き箱、こたつの天板など身の回りのものもキャンバスにする、あふれる創作へのエネルギー。伸びやかで、色鮮やかな作品からは、描く喜び、身近な人びとや風景への愛情や感謝があふれてきます。
2023年2月、松橋で過ごした子ども時代の思い出などを描いた作品15点(絵画13点、造形物2点)が宇城市に寄贈されました。今から100年前、シスコは10歳。寄贈作品には、その頃の松橋の風景や生活の様子が描かれています。
自らの人生を自由に描き続けた塔本シスコに触発され、ゲストアーティストの荒井良二(絵本作家)、野村誠(作曲家)、itiiti (プロダクトデザイナー)が、宇城の人々との自由な創作活動
シスコラボを展開。時間を超えて、協働で作り上げた作品で彩られた展示空間をお楽しみください。
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会期:2023年4月15日(土)〜6月15日(木)9:00〜18:00 (土曜は9:00〜21:00)
会場:不知火美術館展示室
料金:一般300円、高大生200円、中学生以下無料
主催:宇城市不知火美術館(宇城市教育委員会、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
協力:福迫弥麻、PLAY FARM
後援:熊本県文化協会、熊本日日新聞、KKT、TKU、RKK、KAB
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塔本シスコ(とうもと しすこ)
1913(大正2)年、熊本県八代郡郡築村生まれ。熊本県下益城郡豊川村(現・宇城市松橋町)の養父母のもとで育つ。養父のサンフランシスコへの憧れからシスコと名付けられた。50歳を過ぎてから絵画を描き始め、2005年に91歳で亡くなるまで40年もの間、家族に支えられながら精力的に作品を生み出した。身近な世界をいつくしみ、とどまることなく描きつづけた作品は、多くの人に力を与え続けている。
【イベント】
●展覧会オープニングトーク
「シスコさんってどんな人?」
日 時:4月15日(土)13:30~15:00
会 場:ブック&カフェエリア
出 演:福迫弥麻(塔本シスコのお孫さん)
坂本顕子(熊本市現代美術館学芸員)
定 員:30名
参加無料、予約優先
●綱引きまつり
100年前を思いながら、春の満月の日にみんなで作るお祭り。
美術館・図書館1周年記念も兼ねて行います。
日 時:5月4日(木・祝)10:00~18:00ごろ
会 場:不知火美術館・図書館前広場、芝生広場、展示室、アトリエ大
ゲスト:宇城市民のみなさん、荒井良二、野村誠 ほか
*日程及び内容が変更・中止になる場合があります。
プログラム詳細や予約方法は、ホームページをご覧ください。
【シスコと遊ぶ ”シスコラボ” ~みんなでつくる展覧会】
本展では、ふるさとに帰ってきたシスコさんと宇城の人々との出会いをつくるために、ゲストアーティストを招き、シスコさんと遊ぶように創作活動を展開しました。
荒井良二は、この土地の風景や人々と出会って絵を描きました。
野村誠は、市内の 小学校等を訪ね、200人を超える子どもたちと音楽を作りました。
itiitiは、干潟に 住むシャクを釣る筆をテーマに、みんなで作るプロダクトを考案しました。
展覧会では、シスコラボで生まれた絵や音楽、プロダクトを 展示します。塔本シスコ作品とともにお楽しみください
●会期前ワークショップ
「シスコラボ!スタジオ」みんなで展覧会をつくろう
内容:展示室を彩るプロダクトづくりや、音楽づくりを行います。あなたも展覧会に参加しよう。
日 時:4月5日(水)~ 4月9日(日)13:00~18:00
会 場:不知火美術館展示室、アトリエ小
講 師:野村誠、itiiti
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■荒井良二(あらい りょうじ)
絵本作家。1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』で JBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産 経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』 で日本絵本賞大賞を受賞するほか、2005年には日本人と して初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を 受賞するなど国内外で高い評価を得る。また、NHK連続 テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、 2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸 術監督に就任するなど、その活動の幅を広げている。
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■野村誠(のむら まこと)
作曲家。2022年、塔本シスコ展(滋賀県立美術館)でワークショップ「シスコ万歳 まつり」を開催。NHK(Eテレ)音楽番組「あいのて」を監修して以降、番組で出 会った荒井良二と様々なコラボを展開。2021年、宇城市に移住。現在、「千住だ じゃれ音楽祭」(東京)、「ガチャ・コン音楽祭」(滋賀)、「世界のしょうない音 楽祭」(大阪)の監修を、遊び心いっぱいで楽しんでいる。第1回アサヒビール芸 術賞受賞。著書に『音楽の未来を作曲する』(晶文社)ほか。
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■itiiti (いちいち) タナカノリコ/ムラカミキミ
建築を学んだ2人が、身近にある素材をひもとき「分解と集積」をテーマに新たな 形のプロダクトを提案しているユニットブランド。タナカの伯父(松橋在住)が生 産した“い草"を使用したジュエリー「igusa」は“身につける”というファッションの 切り口で、畳だけではない い草の可能性を追求している。現在 地域プロダクトを 紹介する展示会に出展し、国産い草の価値を全国に広める活動を行っている。4/25 熊本市に開業する「OMO5熊本by星野リゾート」のアートオブジェも担当している。
イベントのお申込方法
申込方法:メール、電話、またはカウンターにて直接お申込みください。お名前、参加人数をお伝えください。