このたび、不知火美術館では、「不知火美術館コレクション展 イメージをうつし+とる」を開催いたします。
主に紙に写し取られ、複製可能で、遠く離れた人々とも同じイメージを共有出来る点では、版画と写真は
共通の役割を持っていると言えます。
両者は、技術の向上や作家自身の創意工夫と探求の結果、それぞれ芸術表現としてのジャンルを確立していきました。
本展では、不知火美術館のコレクションの中から、写真を使ったシルクスクリーンと木版の技法を組み合わせて、
自身の日常をテーマにした「日記」シリーズに長年にわたり取り組み続けている野田哲也の版画作品と、
戦前、アメリカに渡った後、写真材料店を営みながら欧米のコンクールで数々の賞を受賞するなど
高い評価を得た河野浅八の写真作品をご紹介します。
また、今回は不知火美術館のコレクション作品をゲストアーティストと地域の皆さんとともに様々な視点で鑑賞し、
創作する体験をつくる「とびだすプロジェクト」で制作した作品や、一般公募で集まった写真で制作した
フォトコラージュ作品も展示します。
当館のコレクションと、地域の皆さんがゲストアーティストとともに制作した作品から、版画と写真の表現の多様さや、
創作することの楽しさ、身近なものから生まれるアートの可能性を感じていただけましたら幸いです。
ゲストアーティスト(順不同・敬称略) 大畑晶子、武内明子、HUNKA、前田由佳理、山本勇夢
日時:12月16日(土)~1月27日(土) 開館時間に準ずる
会場:不知火美術館展示室
入館料:一般300円、高大生200円、中学生以下無料